尾道で活動されているKさんの自宅、通称「角の家」の復旧作業がいよいよ始まりました。
一見すると在来木造工法ですが、基礎はなく礎石の上に立っており、且つ土壁という
伝統工法に近い構造形式。
三方を歩道に囲まれており、まさに「角の家」。
南に拡がる開口部は、現在も充分な日照と眺望を提供してくれています。
既に雨漏りの影響で壁や土台周辺に悪影響がではじめています。
今回は、腐食の著しい箇所の撤去と一部床の座組が主な作業。
尾道には角の家のように急傾斜地に建つ民家が数多く残っています。
ご存知のとおり尾道は坂の町。
傾斜地のお宅を訪問するには、ハイキング並みの運動量を要します。
その代わり、訪問時にはすばらしい景観を望むことができるのです。
このことは、尾道に住まうという価値の大きな部分を占めているとも思うのです。
角の家は1・2階とも南面が全面開口となっています。
復旧が待ち遠しいかぎりです。
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