イス再生

捨てられていたイスを、どのように再生するか考えた。

 

まず座面はボロボロなので、取り替えるとして

色もいかにも既製な感じなので、あまった塗料で塗りなおすとして、、、

 

「背もたれの高さが適正か」 という疑問が以前からあった。

 

以前、イスの設計の本を読んだときに、「日本人は正座の歴史が長く、骨格が椅子座に

慣れていないため、イスに座るとき、無意識に浅く座り、背もたれに体重を預けるような

座り方をする」と書いてあったのを思い出した。

 

では、背もたれを低くしたらどうなるか?このイスで実践してみた。

 

背もたれがなくなったことで寄りかかることはできなくなった。

低くなった背もたれを利用するには、深く座るしかない、、、。

背もたれをなくしたことは、ある意味正解だといえる。

 

そもそもこのタイプのイスが、テーブルでの使用を前提としているとすれば、

くつろぐという機能より、テーブルでの動作を補助する機能の割合が大きいはずである。

だとすれば、背もたれは作業の合間に一時的に体重を預けられればいいので

腰を支えてくれる低い位置で充分。

この低い背もたれに体重を預ける姿勢は、深く座るしかない、、、。

 

いい解答が出せたのではないでしょうか。

 

 

*でも、ホントはもう少し背もたれが前にほしい。

やはり自分で設計するしか、納得のものは得られないかもしれません。