追体験

原爆の投下された日の一日遅れでしたが、平和記念公園に行ってきました。

身近すぎていつもは通り過ぎるだけだったけど、ふと思い立ち、スケッチの下見のつもりで、あと建築をマジマジと見るつもりで寄ってみました。

 

といいながら原爆資料館にも、小学校か中学校ぶりに行ってみました。

建築を見る気で行ったけど、久しぶりの資料館なのでいつの間にやらしっかりと見学してきました。

 

原爆の恐ろしさとか放射能とか、子供のときはわからなかったことが、当然だけど今ではちゃんと理解しながら知ることができて、それはそれは勉強になりました。また改めて来ようと思いました。しかし、今日の訪問で一番の収穫といえば、これは建築を志し始めた自分なりになるほどと思えた、というか僕なりに理解したことがあります。

 

資料館で目にした広島の焼け野原の風景と、原爆資料館から慰霊碑に向けて拡がる芝生の広場。

資料館越しに見る慰霊碑と、その奥に見える原爆ドーム。

資料館から慰霊碑までの道。その両側に広がる芝生。

 

被爆当時を「追体験」した思いがしました。

 

そんなことをあとから思い返してみると、資料館を設計した丹下健三さんやイサムノグチさんがどのようにこの地に思いをはせ、ランドスケープをし、建築を建てたのか。考える機会を与えていただいたきました。

 

 

僕の現在の立ち位置は設計という場所です。この仕事を通じることでこの場所を通して、社会と接続することができた、そんな、1時間ちょっとの寄り道でした。

 

 

*僕は正直文書を読むのも書くのも苦手で、資料館の文書は膨大なのでなかなか読めません。でも、写真や遺品を見て廻るだけでも当時を思うことができます。あと、屋外の芝生も。

入館料は50円なので機会があれば立ち寄ってみるといいと思います。